Google CloudのCompute Engineを使用してPostgreSQLをインストールする方法を解説します。Compute Engine上でPostgreSQLをセットアップすることで、クラウド環境でのデータベース管理が可能になり、インフラの拡張や管理が簡単になります。この記事では、初心者でもスムーズに手順を進められるよう、具体的な例を交えながらインストール方法を紹介します。

まず、Google Cloud ConsoleでCompute Engineのインスタンスを作成します。Google CloudのメニューからCompute Engineを選択し、「VMインスタンスの作成」をクリックしてインスタンスを新規作成します。インスタンスのタイプはプロジェクトに応じて「e2-medium」や「n1-standard」などを選ぶと良いでしょう。インスタンスを起動後、SSHで接続できるようになるので、次にPostgreSQLのインストールに進みます。

SSH接続が完了したら、PostgreSQLのリポジトリを追加し、インストール作業を開始します。パッケージを更新するために以下のコマンドを実行します:

sudo apt update

続けて、PostgreSQLのパッケージをインストールします。

sudo apt install postgresql

インストールが完了すると、PostgreSQLのデータベースサーバーが起動します。初期設定として、新しいユーザーを作成し、データベースにアクセスできるようにします。デフォルトのユーザー「postgres」でログインし、新規ユーザーやデータベースを作成します。

sudo -i -u postgres
psql

ここで、「CREATE USER ユーザー名 WITH PASSWORD ‘パスワード’;」というSQL文を使用して、必要なユーザーを作成できます。例えば、データベースにアクセスするためのユーザー「testuser」を作成する場合は以下のように入力します。

CREATE USER testuser WITH PASSWORD 'yourpassword';

続けて、データベースを作成します。データベース名を「testdb」とする場合、次のコマンドで設定できます。

CREATE DATABASE testdb OWNER testuser;

データベースとユーザーが作成されたら、ファイアウォール設定を確認し、外部アクセスを許可するための設定を行います。Google Cloud Consoleに戻り、対象のインスタンスの「ファイアウォールルール」を選択します。新しいルールを作成し、PostgreSQLのポート番号である「5432」を開放します。これにより、他のアプリケーションやクライアントからのアクセスが可能になります。

設定が完了したら、テスト接続を行い、データベースに正しくアクセスできるか確認します。ローカルのSQLクライアントやpsqlコマンドを使用して、Compute Engine上のPostgreSQLに接続してみてください。